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資格解説:技術士 総監部門の記述問題のコツ その3

技術士 総監部門の記述問題の書き方

 本ページでは、総監部門の記述問題の書き方のコツを述べます。総監部門の受験生の大多数は既に一般部門に合格している方でしょうから、一般部門に既に合格していることを前提として記載します。

 総監部門の記述問題で加点をもらうコツは、次の4つです。

  1. 一般部門と総監部門で問われる能力の違いを意識すること
  2. 5つの管理のうち、どれを用いているか明記すること
  3. 懸念事項はトレードオフの関係で回答すること
  4. 設問の長文に惑わされず、素直に設問に答えること

それでは下記で具体的に見ていきましょう。

<懸念事項は解決策とトレードオフの関係の事象を回答すること>

トレードオフの関係になっていますか?

 論述問題の最後の設問では必ず、「留意すべき影響(これがデメリットやリスク)を述べよ」、「乗り越えるべき課題(=今のままじゃダメだよ、という事象があるということなのでデメリットやリスク)を述べよ」、「障害(これももちろんデメリットやリスク)は何か」というように、懸念される事項を問われます。

 例えば、設問3は「解決策を提案せよ」、設問4が「デメリットやリスクを述べよ」という問題であったとしましょう。

 設問3であなたが「Aという解決策を提案」した場合、設問4では「Aという解決策でトレードオフ的に発生する懸念事項」を回答しなければなりません。もし、設問4で「Aとはトレードオフの関係にないデメリットやリスク」を述べた場合、大幅な減点は避けられません。

 もう少し具体例を見ましょう。

 

悪い例:「少子高齢化に伴う設計者の人手不足という問題がある(これが業務上あるいは社会上の問題点)。これを解決するためにAIやICT技術を活用した設計の自動化を推進する(これが解決策の提案)。リスクとしてはAIやICT技術を用いたシステムの導入に時間がかかる可能性がある(これが懸念事項の指摘)」

 

良い例:「少子高齢化に伴う設計者の人手不足という問題がある(これが業務上あるいは社会上の問題点)。これを解決するためにAIやICT技術を活用した設計の自動化を推進する(これが解決策の提案)。リスクとしては、設計のブラックボックス化が進むことで若手技術者の力量が低下する可能性がある(これが懸念事項の指摘)」

 

 上記において、なぜ悪い例は悪いのかわかりますか?新技術を導入するときに、時間を要する、というのは確かにリスクの一つです。でも、トレードオフの関係ではありませんよね。

 ・AIやICT技術の導入を推進(という解決策がうまくいく→うれしいこと) ⇄   AIやICT技術の導入に時間を要する(というリスクが減少する→うれしいこと) 

 これは一方の事象で良いことが起きれば、他方も良いことが起きるわけで、俗っぽい言い方をすれば、Win-Winの関係です。Win-Winの関係はトレードオフの関係ではありませんね。

 

 トレードオフの関係は一方の事象で良いことが起きれば、他方は良くないことが起きる関係な訳です。

 ・AIやICT技術の導入を推進(という解決策がうまくいく→うれしいこと) ⇄  若手技術者の力量が低下する可能性(というリスクが増加する→うれしくないこと) 

 良い例では、上記のとおり、一方でうれしいことは、他方ではうれしくないことにつながるわけです。これがトレードオフの関係です。AIやICT技術はどんどん取り入れいたい、だけどそれがうまくいくと若手の力量が低下する、というジレンマ板挟みの関係があるわけですね。トレードオフというカタカナに馴染みがなければ、板挟みの関係は何だろう?と日本語で考えてみるのも手です。

 過去問を解く時は、必ず「あなたの提案する解決策」と「あなたの懸念する事項」がトレードオフの関係になっているか、必ずチェックするクセをつけてください。

 トレードオフの関係を回答しない限り、永遠に合格しません。良くも悪くも、それが総監部門の試験スタイルなのですから、従わざるをえません。

トレードオフの関係は別の管理の視点で

 もう一つだけ注意点を挙げます。AとBでトレードオフの関係を述べる場合、基本的には別の管理の視点で述べてください。Aが経済性管理の視点の事象であれば、Bは安全性管理の視点の事象を記載する、など別の管理の視点同士のトレードオフをあげてください。これが、視野の広さのアピールになります。

 例えば、

良い例:「解決策として、、、により工期を短縮する(経済性管理)。この場合、リスクとしては、納期がタイトになることにより労働災害発生の確率が増加することが挙げられる(安全性管理)」

悪い例:「解決策として、、、により工期を短縮する(経済性管理)。この場合、リスクとしては、納期がタイトになることにより人出を増やす必要が発生するので、コストが増加する可能性が挙げられる(経済性管理)」

 

悪い例では、同じ管理の視点で物事を捉えており、視野が狭いですね。視野が狭い回答は大幅な減点が避けられません!回答する際には、気をつけましょう。

 今日はここまで!

 

 

資格解説:技術士 総監部門の記述問題のコツ その2

技術士 総監部門の記述問題の書き方

 本ページでは、総監部門の記述問題の書き方のコツを述べます。総監部門の受験生の大多数は既に一般部門に合格している方でしょうから、一般部門に既に合格していることを前提として記載します。

 総監部門の記述問題で加点をもらうコツは、次の4つです。

  1. 一般部門と総監部門で問われる能力の違いを意識すること
  2. 5つの管理のうち、どれを用いているか明記すること
  3. メリットとデメリットの両方を書く設問ではトレードオフの関係を回答すること
  4. 設問の長文に惑わされず、素直に設問に答えること

それでは下記で具体的に見ていきましょう。

<5つの管理のうち、どれを用いているかを明記すること>

採点官にアピールしよう!

 問題文の注意事項として「考察における視点の広さ、記述の明確さと論理的なつながり(*1)、そして全体論文のまとまり(*2)を特に重視する」とあります。「考察における視点の広さ」とは、簡単に言えば、総監部門の試験では5つの管理の視点で業務を認識することが大切だ!!、ということです。私は5つの管理の視点で業務を認識していますよ、と採点官にアピールするために、ぜひ以下のようにカッコ付きで答案を作成してください。

改善前:AI,IT技術を活用して、作業の無人化を実施する   

改善後:AI,IT技術を活用して、作業の無人化を実施する(経済性、安全性)

改善前は、何を目的として何の視点から提案しているのか?がわかりません。改善後では、経済性(無人化によりコストダウンできる)や安全性(現場を無人化にすれば労災が減る)のメリットがありますよ、と自分の目的を明確に読み手に伝えることができるのです。たかがカッコをつけるだけの簡単なことですが、たったこれだけで、5つの管理の視点で業務を認識していますよ、ということが一目瞭然ですのでお勧めです。

*1:「記述の明確さと論理的なつながり」とは、読み手に伝わるわかりやすい文章を書きましょう、そして文章は論文形式で書きましょう、というだけの意味であり、これは一般部門のときと留意事項と同じ。一般部門に合格している受験生なら改めて今更留意する必要もないです。

*2:「全体論文のまとまり」とは、同じ話題で終始一貫しましょう、というだけの話。話題が建設現場の業務効率化なら、最後までその話題で貫きましょう、という当たり前のことを行っているだけです。最初は建設現場の業務効率化の話だったのに、途中から自分の身の上話にすりかわったりして、話が脱線したらNGですよ、ということです。これもごく当たり前のことを言っているだけで、特に留意する必要はありません。

 

受験テクニック感がありますが、文尾にカッコをつけるだけで、採点官への協力なアピールになります。ぜひ、取り入れてみてください。今日はここまで。

 

資格解説:技術士 総監部門の記述問題のコツ その1

技術士 総監部門の記述問題の書き方

 本ページでは、総監部門の記述問題の書き方のコツを述べます。総監部門の受験生の大多数は既に一般部門に合格している方でしょうから、一般部門に既に合格していることを前提として記載します。

 総監部門の記述問題で加点をもらうコツは、次の4つです。

  1. 一般部門と総監部門で問われる能力の違いを意識すること
  2. 5つの管理のうち、どれを用いているか明記すること
  3. メリットとデメリットの両方を書く設問ではトレードオフの関係を回答すること
  4. 設問の長文に惑わされず、素直に設問に答えるこ

<一般部門と総監部門で問われる能力の「違い」を意識すること>

違いその1:技術力を問われるか、技術力プラスアルファを問われるか

 一般部門の試験では、あなた自身の専門分野の知識・経験・業務遂行能力、言い換えるならば技術力が問われます。機械屋であれば機械の、電気屋であれば電気の、化学屋であれば化学の、知識・経験・業務遂行能力が十分に備わっているか問われます。

 総監部門の試験では、(一般試験には合格していることが前提なので)受験生が自分の専門分野の知識・経験・業務遂行能力があるのは当然として扱われます。したがって、試験で問いたいのは、あなた自身の専門の知識・経験・業務遂行能力ではありません。本当に問いたいのは、技術力プラスアルファの要素です。技術力プラスアルファとは何か?それは幅広い視点を有しているかどうか、です。幅広い視点は、総監部門では「5つの管理」というキーワードで表されます。まずは下記の文部科学省のキーワード集をご覧ください。問われる事項が何となく分かるのではないでしょうか。

総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について:文部科学省

例をあげましょう。

「◯◯の建設工事を円滑にすすめるためにはどうすればよいか?」というお題があるとします。一般部門であれば、その着目点は「ICT技術を活用する」のように、技術力を前面に出した回答で構いません。一方、総監部門では技術力のみをアピールする回答ではダメです。「若手技術者の教育を進めることで早期戦力化を図り、マンパワーの増強を実施する(人的資源管理)」のように技術力プラスアルファ(=5つの管理)の要素を含む回答が必要です。

 総監部門の試験は、技術力だけを問いたいわけではない、ということをまずは強く意識してください。

違いその2:名選手か、名監督か

 総監部門の総監という言葉は何を意味しているでしょうか?総監(総合的な理)とは、俯瞰的かつ総合的な観点から業務を理することです。つまり、マネジメント業務、平たく言えば監督の業務を指しているのです。

 一般部門では、「あなた自身がうまく行動できるか」、言い換えるならプレーヤー技術者としてあなたは名選手ですか?が問われます。総監部門では、「あなたは周囲をうまく行動させられるか」、言い換えるならマネジャー技術者としてあなたは名監督ですか?が問われます。したがって、プレイヤーではなくマネジャーの視点で論述問題を回答しましょう。いつまでもプレイヤーの視点で回答していると、永遠に合格しませんよ。

 ただし、勘違いしてほしくないのは、マネジャー = 部下がいる立場の人、ということを意味しているのではありません。技術士が想定するマネジメントとは、つまるところ4つのM(Man, Machine, Material, Method)の管理です。たとえ新入社員や若手社員であっても、現場の資材を管理したり、ベンダーのコントロールをしたり、会議の日程を調整したり、作業方法を工夫したり、ちょっとした予算を管理したり、といった業務の管理を実施するのが普通でしょう。これらも立派なマネジメント業務のうち、です。自分は部下がいない平社員だからマネジメントの経験がない、だなんて誤解しないでくださいね。例え部下がいなくても、技術者であれば、誰だって大なり小なりマネジメントを遂行しているマネジャーなのです。

違いその3:メリットに着目するか、リスクに着目するか

 一般部門では、私の技術力を用いてよい製品を作れます!ということの能力アピールが第一です。あえて造語で言うならば、「メリット型の提案」ができる技術コンサルとでも言いましょうか。

 総監部門では、このようなリスクがあるから、こういう対策をします、というリスクマネジメント能力があることの能力アピールが第一です。こちらも造語で言うならば「リスク発見型の提案」ができる技術コンサルとでも言いましょうか。

 例をあげましょう。

一般部門:

 ◯◯という課題をICT技術を用いて解決します。(解決できてハッピー!)

 ◯◯という工事を△△の施工法により、工期を短縮する。(短縮できてハッピー!)

 ◯◯という製品を△△の手法により、効率向上させる。(性能アップでハッピー!)

→これだけのメリットが発生(する技術提案ができる技術コンサルですよ)、とメリットを提案することが大切。

総監部門:

 ◯◯という課題をICT技術を用いて解決するが、情報漏洩の対策として△△を実施する。

 ◯◯という工事を△△の施工法により、工期を短縮するが、安全管理がおろそかになるおそれがあるので、対策としてXXを実施る。

 ◯◯という製品を△△の手法により、効率向上させるが、その代わりコストが上昇するので本当に重要な部分のみ効率向上させてコスト上昇を抑制する。

→良いことばかりではなく、これだけのリスクが発生することを予見できるベテラン技術者であり、その対処法も提案できますよ、とリスクを提案することが大切。

トレードオフの関係

 ある課題に対して、どのような技術的解決策を用いても、メリット(ベネフィット)の裏にはデメリット(リスク)が必ずあります。そしてメリットの増大を図る時、望まなくてもデメリットも増大してしまうのが普通です。

 わかりやすい例で言えば、性能を向上(メリットの増加)させると、コストの上昇(デメリットの増加)を招く、ということが挙げられます。これがいわゆる、「トレードオフ」の関係です。トレードオフの関係は決して難しいものではありません。「技術士 トレードオフ」でググってみてください。たくさんの実例がヒットしますので、それらを見てもらえれば、すぐに「トレードオフ」の考え方になれると思います。

 総監部門で問われるのは、あなたは、技術的解決策のメリットだけに着目せず、その裏側のリスクをきちんと把握していますか?そのリスクを踏まえた上で、バランスのとれた最適な解決策をとれますか?というリスク・マネジメント能力なのです。

 過去問を解いていくうちに、上記のことはすぐに理解できるようになるでしょう。本日はここまで!

資格解説:技術士 総監部門 筆記試験勉強法

技術士 総監部門 筆記試験の勉強法

 本ページでは、総監部門の筆記試験の具体的な勉強方法と必要な勉強時間を述べます。総監部門の受験生の大多数は既に一般部門に合格している方でしょうから、一般部門に既に合格していることを前提として記載します。

<選択問題の勉強方法>

 いきなり過去問題集に着手してOKです。過去問題に着手する前にキーワードの学習を、、、なんていうやり方は時間の無駄でしかありません!解きながら覚えればよいのです。とにかく愚直に過去問題集を解いてください。勉強方法はただそれだけです。特におすすめの問題集はありませんが、必ずキーワードの解説がしっかりしているものを使用してください。

 キーワードの解説がない問題集だと、わからないキーワードをいちいちググることになり、本当に時間の無駄ですから。選択問題で問われるのは、広く浅い知識です。ググる必要があるほどの深い知識は不要、ということですね。

 また、10年以上前の過去問を解くのは時間の無駄です。というのも、総監部門で問われるのは時流にそった社会問題(近年だと例えば「働き方改革」)や最新の技術トレンド(近年だと例えば「AI」や「Dx」)だからです。つまり、大昔の問題を問いたところで、時代のトレンドが全く違いますので、再出題の可能性は低いのです。

 記憶の定着のために、3周以上解くことをお勧めします。最初の1周は数時間かかるかもしれませんが、2周目、3周目は間違えたところだけははるかに短い時間でできます。

 

→上記が選択問題の勉強法になります(といっても過去問を解くだけ、、、笑)。合格までに必要な勉強時間は5~30時間程度でしょうか。

 

<論述問題の勉強方法>

 まず、過去問(模範回答付き)を用意します。1020問も用意すれば十分でしょう。次に、設問を読み込んで、自分ならこのように回答する、ということを箇条書きで簡単に列挙します。例えば、「◯◯にICT技術を用いてコストダウンを図る(経済性管理・情報管理)」のように、回答の本質の部分をワンフレーズで記載する程度で構いません。このように箇条書きで簡単に書く作業であれば、過去問1問に対して10分~20分でこなすことが可能でしょう。

 →実際に論文形式で記載しなくてもよいの?と思うかもしれませんが、技術士の論文の書き方の基本(1文1意で記載する、長文で記載しない、主語と述語を明確にする、なるべく定量的な表現をする、など)は、一般部門の受験の際に既に身についているはずです。ゆえに、改めて論文の記載方法を練習する必要はないので、1つの設問をご丁寧に2時間も3時間もかけて解くことはやめましょう。勉強時間のコスパが悪すぎます。

 最後に、自分なりの解答(といっても簡単な箇条書きですが)が用意できたら、模範回答例と比較して、答えあわせをしてください。このとき、模範解答で使えそうな表現はどんどん覚えていきましょう。これを1020問程度こなせば、総監部門で求められる記載がどのようなものであるか、自然と感覚的にわかるはずです。

 *気になる事象があればググったり教科書を読み込んでもよいですが、総監部門の記述問題は基本的に自分の業務の体験談の範囲で回答することが基本であり、大量の知識を詰め込むことが必要な試験ではありません。総監部門の記述問題は決して、知識の詰め込みが必要な試験ではありません。あなたが不合格になる理由は、勉強時間が足りないからではなく、勉強方法や思考プロセスが間違っているからです。

 *いきなり模範回答例を見ないで、必ず先に自分で解いてください!考えてから答えを見るのと、いきなり答えを見るのでは、記憶の定着や理解の度合いが全然違います。

 

→上記が論述問題の勉強法になります(といっても過去問を解くだけ、、、笑)。合格までに必要な勉強時間は5~30時間程度でしょうか。

<総監部門は一般部門よりはるかに勉強時間が短くてすむ!>

 総監部門の勉強時間は、一般部門と比べると、驚くほど短い時間でOKです。専門知識、社会情勢への理解、論文の書き方のお作法など、合格に必要な基礎スキルは既に身についてるからです。ぜひ、一般部門を取得した後は頑張って取得を目指してくださいね。

資格解説:技術士 総監部門の勉強時間は20時間でOK!

そうだ、総監部門を受けよう!と思ったらー>勉強時間のお話

 技術士の一般部門に晴れて合格した方の中には、次のステップとして総監部門を目指す方も多いでしょう。ここでは、既に一般部門を合格した方向けに、総監部門の筆記試験の勉強時間についてお話します。

*このページの勉強時間には、面接対策の時間は含んでいません。あくまでも二次試験の筆記試験に関して記載します。

*具体的な勉強方法はこちらをご覧ください(作成中)

*そもそも総監部門って何?と思われた方はググってください。

*一般部門に合格していない方は、総監部門のことは一切考えずに、まずは一般部門の合格を目指してください。総監部門と一般部門の併願受験という手もあるにはあるのですが、勉強時間的にもコスト的にも特にメリットはないと考えますので、個人的にはお勧めしません。

総監部門は20時間で合格できる

 結論から申し上げると、私が総監部門対策として勉強した時間はわずか20時間です。一般部門の合格発表後、次は総監部門を受験しようかなあ、と思いつつも勉強する気が起きず、ダラダラ過ごすこと数か月が経過、、、、。そろそろ勉強しなければ!と、焦って本格的に勉強を始めたのは試験の14日前でした笑

 その14日(勉強時間は合計20時間)でなにをやったかというと、

・選択問題対策→問題集を2冊購入し、3周した:合計で15時間

・記述問題対策→模範解答例を約20案黙読し、文章構造を理解した:合計5時間

だけです。これでも受かるのですよ。

選択問題で高得点を目指し逃げ切ろう!

総監部門は選択問題と記述問題の合計得点で合否が決まる!

 総監部門は選択問題と記述問題の合計で合否が決まります(配点比は1:1です)。したがって、選択で75%以上の得点を獲得できれば、記述は45%の得点率でも受かるのです(75+45=120 ->200×6割)。極端なことを言えば、選択が満点なら、記述が20%の得点率でも合格するのです。そこまで極端だと、さすがに面接で集中砲火を浴びると思いますが、、、。

選択問題と記述問題、どちらを重点的に勉強するべきか?

 それでは、選択問題と記述問題のうち、どちらを重点的に勉強するべきでしょうか?私は選択問題を重点的に勉強することを推奨します。

 

理由その①記述問題は勉強しても得点が伸びにくい

 記述問題の対策に多くの時間を費やしたところで、記述問題の得点の伸びは残念ながら、それほど期待できません。一般部門に合格した皆さんは、すでに論文の書き方・技術知識・社会問題・実務経験などに関して、中堅以上の知見をお持ちです。スポーツでも勉強でも仕事でも、初心者や若手のうちは勉強時間と知識・スキルの伸びが比例するでしょう。しかしながら、中堅以上では、一生懸命勉強したところで、実は過去の内容をなぞっているだけに過ぎないことも多く、勉強時間の割にたいして伸びないです。コスパが悪いのです。

 とはいえ、記述問題対策を全くする必要がない、と言っているのではなく、記述問題には記述問題の対策が必要です。記述問題の対策としては5時間程度で十分だと思っていますが、これに関してはこちらをご参照ください(作成中)

 

理由その②選択問題にはあなたの知らない世界がある

 選択問題で問われる内容は、非常に幅広いです。そもそも総監部門の存在意義は、「専門バカにならず幅広い専門分野の視野をもつ」ことにありますので、当然のごとく幅広い専門分野の事項が問われるのです。あなたが普段の業務で身につくのは、基本的にあなたの専門分野の知識だけです。対して、試験で問われるのは色々な専門分野の内容。したがって、過去問を見ると、あなたが知らない事項も多々あるはずです。問われる知識が普段の業務で身につかない以上、自分で学ぶしかありません。

 選択問題の対策はこちらをご参照ください(作成中)

 まずは、選択でコンスタントに7割以上とれるよう頑張りましょう!選択で7割以上とれれば、記述はB判定レベルでも合格するのですから気が楽になりますよ。

資格解説:技術士 総監部門の受験申込書の書き方 その1

そうだ、総監部門を受けよう!と思ったら

 技術士の一般部門に晴れて合格した方の中には、次のステップとして総監部門を目指す方も多いでしょう。ここでは、既に一般部門を合格した方向けに、総監部門の受験申込書の書き方を簡単にご紹介します。

*そもそも総監部門って何?と思われた方はググってください。

*一般部門に合格していない方は、総監部門のことは一切考えずに、まずは一般部門の合格を目指してください。総監部門と一般部門の併願受験という手もあるにはあるのですが、勉強時間的にもコスト的にも特にメリットはないと考えますので、個人的にはお勧めしません。

一般部門と総監部門、求められる能力は何が違う?

総監部門の受験申込書を作成する前に、前提として求めらている能力が何かを考えてみましょう。

一般部門の技術士に必要な能力

 建設部門なら建設の、機械部門なら機械の、電気部門なら電気の、それぞれ自分の得意分野の専門技術力を持ち合わせていることが、一般部門の技術士として認められることの第一歩です。ここでいう専門技術力とは、大学や大学院で学ぶような高度な科学技術に関する知識を持ち合わせて、その知識を生かして業務を遂行する能力のことです。

 一般部門でも確かにコミュニケーションやマネジメントが問われるのですが、最も重要なことは専門技術力です。したがって、一般部門の申込書では、”専門技術者として専門技術力を発揮したこと”を業務経歴としてアピールしなければなりません。

総監部門の技術士に必要な能力

 総監部門の試験は一般部門と違って、専門技術力の有無を問う試験ではありません。総監部門で問われるのは、"5つの管理"(能力や視点)の有無です。5つの管理とは、文部科学省が2001年に取りまとめた、「組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者」に必要とされる管理能力で、下記のとおりです。

  1. 経済性管理
  2. 人的資源管理
  3. 情報管理
  4. 安全管理
  5. 社会環境管理

 総監部門の申込書では、”監理技術者として5つの管理の視点で業務を遂行したこと”を業務経歴としてアピールしなければなりません。専門技術力を問う一般部門とは、求められる能力が違うのです。

 そんなことは既に知っているよ、という読者は本ページをこれ以上読み進める必要はありませんので、読み飛ばして、次のページに飛んでください。

5つの管理技術って何?

5つの管理技術って何?と思われた方は、もう少しお付き合いください。5つの管理技術と言っても、決して難しい概念を言っているわけではありません。普段の業務で意識的あるいは無意識的に行なっている業務上のポイントを言葉でまとめただけです。

 例えば、経済性管理とは、工程管理、品質管理、原価管理などの業務上の経済性を確保するために実施している管理作業のことです。もっと具体的な技術で言えば、工程管理にはCPMなどの手法がありますね。

 いくつかの具体例を下表に列挙します。多少は耳慣れない単語はあるかもしれませんが、基本的には普段の業務で当然のごとく実施している管理項目ばかりです。

(1)経済性管理
     事業企画,品質の管理,工程管理,現場の管理と改善,原価管理,
     財務会計,設備管理,計画・管理の数理的手法
(2)人的資源管理
     人の行動と組織,労働関係法と労務管理,人材活用計画,
     人材開発
(3)情報管理
     情報分析,コミュニケーションと合意形成,
     知的財産権と情報の保護と活用,情報通信技術動向,
     情報セキュリティ
(4)安全管理
     安全の概念,リスクマネジメント,労働安全衛生管理,
     事故・災害の未然防止対応活動・技術,危機管理,
     システム安全工学手法
(5)社会環境管理
     地球的規模の環境問題,地域環境問題,環境保全の基本原則,
     組織の社会的責任と環境管理活動

上記のまとめは、文部科学省(技術士協会)が発行しているキーワード集に記載されています。時間があるときに、参照してみてください。

https://www.mext.go.jp/content/20201125-mxt_kiban01-000011214_9.pdf

 

次のページでは、いよいよ具体的に業務経歴と業務の詳細の記載方法について述べます。 

ビジネスパーソンであれば、必ず身に着けるべき能力③(ライティングスキル)

ビジネスに必要な文章力(ライティングスキル)って?

 現代社会を生きるビジネスパーソンであれば、好む好まざるに関わらず、文章を作成することから逃げることはできません。本記事では、ビジネスパーソンに必要な文章力(ライティングスキル)を話題にしたいと思います。

 ビジネスパーソンが作成する文書としては、報告書、提案書、説明書、資料、見積書、メールやチャットなど多種多様ですが、ビジネス文章であれば、種類を問わず文章作成のポイントは実は全て同一なのです。

 私が考える文章作成のポイントを3つ列挙します。

  1. 読み手が内容を理解しやすい(読み手が分かりにくい文章を記載してはいけない)
  2. 読み手が内容を誤解しにくい(読み手によって解釈の差が出てはいけない)
  3. 内容を短時間で伝達可能である(内容が伝わるのに長時間を要してはいけない)

 上記の3つのポイントを押さえた文章を書くことが重要です。そのためには、文章を書く技術、すなわち文章力(ライティングスキル)が必須となります。

実は日本の大多数のビジネスパーソンはライティングスキルが不足している!

 今このブログをお読みのあなたも、きっと日々膨大な時間を文章の作成に費やしていますよね。さて、日々膨大な時間を文章の作成に費やしているあなたに問います。あなたにはビジネス遂行のための文章力(ライティングスキル)はありますか?「おいおい、バカにしないでくれよ、日本語の文章ぐらいネイティブなんだからスラスラ書けるよ」と反論されるかもしれません。

 しかしながら、スラスラと文章を書けることと、文章力(ライティングスキル)があることは、全く別次元です。むしろ、私の見立てでは日本の大多数のビジネスパーソンは(もしかしたらあなたも)ライティングスキルが圧倒的に不足しています。

 日本のビジネスパーソンは、ライティングスキルが欠落した文章、すなわち

  • 読み手が内容を理解しにくい
  • 読み手が内容を誤解しやすい
  • 内容が伝わるのに長時間を要する

という文章を書いている人が多い(少なくとも私の周囲には)

 みなさんも心あたりありませんか?自分の文章、あるいは他人の文章が理解しにくいな、と思った経験は。

なぜ日本のビジネスパーソンにはライティングスキルが不足しているのか?

 なぜ日本のビジネスパーソンは理解しにくい文章を書くのでしょうか?ライティングスキルが不足しているのでしょうか?その理由は簡単です。それは、

学校ではビジネス文章の書き方を習わないからです!

 小中高の国語の授業では、語彙の習得や、文章を”読む”練習がほとんどで、文章を”書く”練習はほとんどありません。文章を”書く”練習としてはせいぜい読書感想文の宿題ぐらいで、そもそも日本の小中高では真面目に文章を”書く”練習の時間がありません。入試やテストでも、答案用紙に記載しているのは、あくまでも本文の要約であって、本当の意味で生徒が自発的に文章を考えているわけではありません(小論文の入試は別ですが)

 大学生になれば、レポートや論文を作成する機会は多くなりますが、それでもレポートの内容自体を評価されるのであって、文章の書き方そのものを教示される機会はほとんどありません。ビジネス文章どころか、文章の書き方自体を学校で習っていないので、いざ社会人になっても、何に留意してビジネス文章を作成すればよいのか分からないのです

 また、日本語特有の問題もあります。日本語は主語を省略する言語ですので、英語などの外国語と比較すると、どうしても曖昧性が発生します。日本語特有の曖昧さは、以下のサイトをご覧ください。

 余談ですが、私は資格試験で小論文を作成するときには、英語で考えて主語や目的語が曖昧になっていないか?を常にチェックするクセをつけていました。

ビジネス文章のライティングスキルは自分で勉強するしかないぞ!社会人!

 前述したとおり、ライティングスキルは学校では習いませんので、自分で勉強するしかありません。以下の書籍を入門書としてオススメします。技術者のための、とありますが、技術者以外の方にもオススメです。

 

分かりやすい文章で思考の整理を!

 ライティングスキルを高めれば、読み手が理解しやすい文章を書けるようになります。理解しやすい文章というのは基本的には相手(読み手)のためにあるのであって、自分のためにあるのではありません。相手のため、という意味ではマナーや作法に近いものがあります。ただし、ライティングスキルが自分のためにも役に立つと言えることがあります。それは、

 分かりやすい文章を書くことを意識すると自分の思考の整理ができる

ということです。下記に例を挙げます。(⇄は同値記号で、どちらでも成立するという意味)

  • 文章に適切な段落番号を付記して記載する ⇄   話題の論理構造が明確化できている
  • モレなくダブりなく文章を記載する ⇄   物事をモレなくダブりなく認識できている
  • 主語と目的語と明確な文章を記載する ⇄   誰が何をするのか把握できている

 上記の例が示すように、この文章は論理構造が明確かな?曖昧な文章になっていないかな?誰が何をするか脱落していないかな?などと考えながら書くことで、考えが整理され、必要事項が明確化され、思考の曖昧さが排除されるのです。難しい問題を考えるときには図や表を書いて考えますよね。文章力がある人は、図や表と同じように、文章を自分の考えを整理するツールとして用いることができるのです。”考えて書く”のは誰でもできます。それと同時に、”書いて考える”ことができる人になりましょう。

 グローバル化がすすむ現代社会において、欧米型の契約社会、すなわち明文化されていることが全てという文化は広まる一方です。そのステージで世界と戦うためには、ライティングスキルが欠かせません。世界と戦うためにも、ぜひライティングスキルを習得してください! 

 

ビジネスパーソンであれば、必ず身に着けるべき能力②(PC作業の時短テク)

ショートカットキーの活用が出来ないビジネスパーソンは、時間泥棒である!

 まず、これだけは明確に申し上げましょう。PCを使用する職場で、もしあなたがショートカットキーの活用が出来ない人であれば、あなたは時間泥棒です(ショートカットキーって何?というあなたは相当ヤバイ。「お前はもう死んでいる」状態です。今すぐにググってくださいませ)

 周囲の同僚がショートカットキーを活用して3秒で書き終わる文章を、あなたがマウスの右クリックを利用して10秒かけて書くとき、あなたは会社から7秒の時間(の分の給料)を会社から盗んでいるのです。盗んでいる、という表現は決して大げさではありません。本来必要のない作業時間を浪費しているわけですから。

 ショートカットキーはPC作業をより短時間で完了させるための時間を節約するテクニック(以下、PC作業の時短テク)のほんの一例ですが、PC作業の時短テクはビジネスパーソンであれば絶対に身につけなければいけない必須のスキルです。PC作業の時短テクを活用できないビジネスパーソンは今後の日本社会では残念ながら駆逐されます(→時間泥棒はジョブ型雇用では駆逐される!)

PC作業の時短テクを身につけよう!

 私が考えるPCの時短テクは主に以下のようなものです。

  1. ショートカットキー("Ctrl + C"や"Ctrl + V" は有名ですよね)の活用
  2. ファンクションキーの活用
  3. PC環境のカスタマイズ
  4. 単語帳(予測変換)の活用
  5. アプリやマクロの活用による自動化  ...etc

 PCの時短テクは上記の5項目以外にも、それこそ星の数ほどあります。PC時短テクに詳しくない初心者は一体どのテクニックから覚えればよいのかと、途方にくれるでしょう。そこで、初心者はネットで調べるよりも、以下の書籍を入門書としてオススメします。使用頻度が高く汎用性のある基本的事項が網羅されています。また、説明には文章だけでなく図表もふんだんに使用されており、迷うことなく実行できるでしょう。この本を読めば、初心者レベルから中級者レベルまで一気にスキル向上が可能です。

 

 この本に記載されている内容ぐらいは、現代のビジネスパーソンなら出来て当然!というレベル+アルファぐらいでしょうか。この本に記載されている内容を身につければ、普段の作業時間が相当短縮されることでしょう。

PC作業の時短テクのメリットとして、単純ミスの削減と肉体的疲労の軽減も!

 PC作業の時短テクを身につけるメリットは作業時間の短縮を図れることだけではありません。

  1. 作業ステップが減ることにより、それに比例して単純ミスの削減できます。
  2. 無駄な動き(特にキーボードとマウスの右手の往復!)を減らすことにより、腕や肩の疲労が改善されます。
  3. 眼精疲労の軽減にも有効です。例えば、コピーをするのに右クリックでメニューをいちいち開いている人は、その度にメニュー上の細かい文字を目で追う必要がありますが、ショートカットキーの"Ctrl + C"を活用してコピーができればその必要もありません。

 

PC作業の時短を図るコツは?

 PC作業の時短テクを身につけるコツは2つあります。

  1. マウスを使用しないこと! 
  2. の作業は面倒くさいな、と思ったら時短テクがないかググるクセをつけること!

 まずは、マウスを使うのをやめてください。キーボードとマウスを往復する右手の通勤時間は非常に大きく、これを削減するのが時短テクの最初の一歩です(どうしてもマウスを使って作業をする必要があるのは、図形を描画するときぐらいです)

 次に、この作業は面倒だな、と思ったらまずググるクセをつけることです。私が学生時代に体験したエピソードを紹介しましょう。同級生がフォルダ内にある全てのファイルを移動するのに、マウスで一つずつ選択している場面を目撃したことがあります。ファイルは数十個あったので、数十秒もの時間をかけながらその作業をしていました。。。(体力任せの「力仕事」ですね)

 私はそれを見ながら、"Ctrl + A "を使えば、一瞬で全てのファイルを選択できるのに(しかも選択モレのミスをする恐れもなく!)と思いつつ、一体なぜこの同級生はこのような面倒くさい作業を効率化しようとしないのだ?一体なぜググらないのだ?と不思議に思ったものです。この同級生は、もしファイルが数千個あれば数千回マウスをクリックしたのでしょうか?数千個あれば、さすがに時短テクを人に聞くか、ググったでしょうね。 

 上記のエピソードが示すように、作業数が「力仕事」で何とか扱えるような範囲内であれば、人間はなかなか時短の方法を考えないものです。ググって調べるのも手間だし、調べるよりも手を動かした方が早いということで、ついつい「力仕事」で片付けてしまう。気持ちはわかりますが、これでは進歩がありません。大した作業でなくても、なんだか面倒だな、と思った作業はその場で必ずググるクセをつけてください。

PC作業の時短テクを身につけない理由は何もない!良い面しかないぞ

 この世の大多数の事象には良い面、悪い面の二面性があります。例えば、薬には作用と副作用がありますし、「真面目で几帳面でマニュアル通りに仕事をする人」は言い換えれば「融通が利かなくて臨機応変な対応が出来ない人」とも言えます。”製品の品質を向上させるために工程を見直したら、費用が増大してしまった”、”作業時間を短縮しようとしたら、作業の安全性が低下した”というトレードオフの関係もよくある話ですね。

 ところが、PC作業の時短テクを身につけることに二面性はなく、良い面しかありません!リスクやデメリットはないのです。

 一般的な作業だと、作業時間を短くするれば品質は低下するのが普通ですよね。しかしながら、PC作業の時短テクは違います。作業時間が短くなり、さらにミスも減るのです。いいことづくめですね。さらには、学生であれ社会人であれ、一生役立つスキルなのです。身につけない理由はなにもありません。

 さあ、老いも若きも学生も社会人も、PC作業の時短テクの勉強を今すぐ始めましょう!

 

ビジネスパーソンであれば、必ず身に着けるべき能力①(タッチタイピング)

タッチタイピングが出来ないビジネスパーソンは、時間泥棒である!

 まず、これだけは明確に申し上げましょう。PCを使用する職場で、もしあなたがタッチタイピングが出来ない人であれば、あなたは時間泥棒です。周囲の同僚がタッチタイピングで1分で書き終わる文章を、あなたが手元のキーボードを見ながら3分かけて書くとき、あなたは会社から2分の時間(の分の給料)を会社から盗んでいるのです。盗んでいる、という表現は決して大げさではありません。本来必要のない作業時間を浪費しているわけですから。タッチタイピングは、ビジネスパーソンであれば絶対に身につけなければいけない必須のスキルです。

時間泥棒はジョブ型雇用では駆逐される!

 令和の時代には、日本企業もジョブ型雇用へと徐々に移行していくでしょう。ジョブ型雇用では、時間に対して対価が支払われるのではなく、成果物(アウトプット)に対して対価が支払われます。のんびりと手元のキーボードを見ながら時間をかけてタイピングをしているあなた!時間をかけても成果物を出せなければ、給与は下がっていく一方ですよ。

 この話は何もタイピングに限った話ではありません。タッチタイピングなんて出来なくても、文字を入力できればそれでいいや、なんて気の抜けたマインドの持ち主は、時間コストを意識できない人であるため、それ以外の行動も無駄が多いのです。ジョブ型雇用の時代には、そのようなビジネスパーソンは駆逐されるか、低待遇に甘んじることになるでしょう。

タッチタイピングは練習すれば誰でもできる!

 タッチタイピングのスキルは、練習すれば誰でも獲得することができます。それぞれの手を高々数cm動かすだけなので、子供からお年寄りまで、年齢を問わず、一定期間練習すれば身につくスキルです。ピアノを弾きこなすには、幼少期からの弛まぬ訓練や才能、それに恵まれた環境が必要ですが、タッチタイピングはピアノとは訳が違います。年齢を問わず、才能を問わず、環境を問いません。PC一台あれば、それで練習できるのです。

 自分はタッチタイピングができない、、、というのは、スキル向上をサボっているだけの言い訳に過ぎません。年齢も立場も役職も関係なく、誰にとってもPCの文字入力は早いに越したことはありません。あなたが何者であったとしても、今日から練習を始めましょう!

タッチタイピングを身につけるには?

 タッチタイピングを覚えるコツは、とにかく手元を見ずにタイピング練習ソフトをやること!毎回必ずホームポジションに手を戻す癖をつけること!この2つに尽きます。私は手元をハンカチで隠して、物理的に見えないようにしていました。毎日練習すれば、2週間ぐらいでキーボードの配列を覚えることができましたよ。取得の早さは人にもよりますが、たった数週間程度頑張れば、一生モノのスキルが手に入るのです。だから頑張りましょうよ、ね?今後の人生で、何千時間も文字入力の時間を節約できますよ。

 

 特におすすめのタイピング練習ソフトはありませんが、私が練習に使用したのは以下の製品です。私が練習したのは10年以上前ですから、ずいぶんと息の長い製品ですね。

 

 

 また、無料のホームページもあります。有名なのは以下です。これも10年以上前からあるので、息の長いサイトです。

typingx0.net

 

どれぐらいのスピードで文字入力ができればよいのか?必要な練習期間は?

 これは簡単です。文字入力のスピード = 思考のスピード となるまでです。いくら文字入力が早くても、書き出す言葉が思いつかなければ意味がありません。私の場合、仕事中はだいたい150〜200文字/分ぐらいで打鍵してます。頑張れば250文字/分ぐらいで入力できますが、その場合書く言葉を思いつくスピードを追い越してしまうので、意味がありません笑

 初心者は、まずは100文字/分ぐらいを目指すのがよいと思います!まったくの初心者が100文字/分で入力するには、10代であれば1週間、20代であれば2週間、、、というように、年齢×1週間ぐらいあればできるようになると思います。ぜひ、挑戦してください!

 

 

 

技術士 口頭試験を不合格になるための研究 その⑤〜口頭試験の想定質問と回答( PART 4/4)〜☆

口頭試験の想定質問と回答:ダメな回答と良い回答 その4

  本記事では口頭試験でよく問われる質問に対して、ダメな回答と良い回答を掲載しています。なぜダメなのか・良いのか、その理屈をおさえれば、自分なりの回答集を作成できるでしょう。自分なりの回答集が作成できれば、合格に一気に近づきます。

 

 Q.あなたが普段業務を遂行するうえで、何か配慮していることはありますか?

 ×「コスト・品質・納期のバランスを考慮し、、、」

○「私が普段から配慮していることは、公益の確保を最優先とすることです。ここでいう公益とは、安全上の配慮のことで、、、」 

 →×の回答でも悪くないと思いますし、減点されないかもしれません。ある意味これは正解のない質問です。正解がないのですが、業務遂行上の配慮は?と聞かれた場合は「公益(≒安全)の確保を最優先しています」と答えておけば安全パイ。公衆優先原則により、公益確保が技術士の最優先事項なのですから、上記のように回答すれば、面接官も減点のしようがないでしょう。

 あなたが建設業や製造業に従事している場合、「具体的な安全上の配慮は?」と聞かれるかもしれません。皆さんが普段から意識していることを回答すればよいだけです。

 

 

Q.技術士倫理のなかで(あるいは、3義務2責務のなかで)、何が一番重要だと思いますか?理由もあわせて教えてください。

×「秘密保持の義務だと思います。理由は秘密保持の義務違反のみ刑事罰が規定されているからです」

公益の確保が一番重要と考えます。技術士倫理綱領に公衆の利益の優先が記載されているように、安全に直結するからです」 

→技術士法においては、罰則の重さと倫理上の重要性は必ずしも一致しておりません。3義務2責務の中で、秘密保持の義務違反だけ刑事罰があるのは事実ですが、それは秘密保持の義務違反だけは必ず具体的な被害者が存在するためです。公益の確保≒安全の確保、という言葉の意味さえ理解していれば、安全は人の命に関わるわけですから、公益の確保が最重要であることは自明でしょう。なお、安全を脅かす行為は技術士法だけでなく、別の法律(例えば業務上過失〜)で重く裁かれる可能性があるということですね。

 

技術士の世界のおける技術者倫理(技術"士"倫理でないことに注意)は、以下のことを意味します。

<コンピテンシー:技術者倫理

  • 業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
  • 業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
  • 業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

 

Q.公益の確保っておっしゃいましたが、具体的に公益とは何のことを言っていますか?

×「えっと、公共の利益になるような、、、そんな感じのことです」

公共の安全、環境の保全、その他の公益(技術士法律第45条の2に明記されています)」です。

 →公益にもいろいろな意味がありますが、安全を確保すること、と解釈してOKです。

 

Q.3義務2責務をすべてあげてください。

×「すみません、覚えていません」

「技術士法における第44条の"信用失墜行為の禁止"、第45条の"秘密保持義務"、第45条の2の"公益確保の責務"、第46条の"名称表示の場合の義務"、第47条の2の"資質向上の責務"、以上です」

→これは絶対に暗記しましょう。なお、「技術士法第46条、47条のとおり〜」と言えるとカッコいいですね。面接官も同じような質疑応答を毎日繰り返しているため、画一的な回答にはうんざりしていると思います。他の受験生とはほんの少し別の言い方をすれば、清涼感を感じて評価があがるかもしれません笑

 余談ですが、技術士法の条文では、「秘密保持義務」であって、「秘密保持の義務」ではありません。資質向上の責務は「第47条の2」であって、「第47条2」ではありません。第47条2は技術士補に関する規定です。

 

Q.技術士法に対する違反行為があった場合の罰則をしっていますか?

×「すみません、知りません」

「名称使用の停止や取り消しといった行政罰があります。また、秘密保持の義務違反については刑事罰があり、1年以下の懲役または50万円以下の罰金があります」

 →たまに聞かれるようなので、暗記しておきましょう。

 

Q.秘密保持の義務と公益確保で、板挟み(つまり一方のルールを守ればもう一方を守れないトレードオフの状況)が発生したら、あなたはどうしますか?もしくは今までの業務でそのような具体的な体験があれば教えてください。

×「秘密保持の義務を優先します」

公益確保を優先します。場合によっては、公益通報者保護法に従って公益通報することもあり得えます」

→技術士倫理綱領にて、”公衆優先原則”が明記されていますので、絶対に公益確保と回答しなければなりません。公衆優先原則とは、公衆(=広く一般社会)を自分(または自分の所属組織やクライアント)よりも優先しなければいけません、という原則のことです。

技術士倫理綱領に関して勉強したことがない方は、下記を参照してください。技術士倫理綱領の解説です。倫理綱領と技術士法やIEA倫理規定との対応も分かります。

https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_25_3.pdf

 公衆の利益(公益)とは具体的に何を指すのでしょうか?公益にはいろいろな要素がありますが、一言でまとめるならば、安全の確保です。安全はすべてに優先します。例えば、あなたがクライアントや社内の技術的な不正を目撃した場合、それを秘密にしていた場合にはいつか人命が失われることになるかもしれません。そのようなことは絶対にあってはならないですよね。秘密保持よりも公益確保が重要というのは、そのような事態を想定しています。

 

 

Q.もしあなたが会社内で技術倫理に反する行為を見つけたり、強要されそうになったらどうしますか?

×「私は不正行為には絶対に加担しません。どうしても強要されそうになったら、退職します」

「まずは、(1)事実関係を調査検証します。そして(2)問題であると確証が持てた場合は、(3)関係者の説得を行います。それでも(4)説得に応じてもらえない場合は、(5)適正な機関に公益通報を実施します」

 →×の回答は一見かっこいいことを言っているようですが、最悪の回答です。自分は安全なところに逃げて、不正をみすみす見逃す可能性があるのですから。逃げた本人はそれでよいかもしれませんが、不正のあった製品が世の中に出回ることで、人命が失われるようなことがあるかもしれません。自分だけ退職して逃げるのではなく、目の前で起ころうとしている反倫理的行為を止めてください。

 正しい答えは、○です。この流れは必ず頭に叩き込んでください。なお、適正な機関は監督官庁等であり、マスコミではありません。マスコミへのタレコミは公益通報の保護対象ではなくなるので、ご注意!

 

Q.会社や組織で、捏造や不正を防ぐためにはどうすればよいでしょうか?

×「厳罰化します」

○「まずは不正ができなようなシステム、仕組みを構築します。また社員教員を定期的に実施し、不正を許さないような組織体制や雰囲気を作ることが重要です」

→最も重視すべきことは、不正が物理的に発生しないような仕組みをづくること(システム化)です。もちろん、システム化できないようなことも多くあり、その場合には個人の良心に頼るしかありません。そのために社員教育が重要なのです。厳罰化も確かに有効ですが、 バレなきゃいいや、という考えの前には無力です。したがって、単純に厳罰化します、というだけの回答では、間違いとは言えませんが、点数は低いでしょう。

 

Q.最近の事例で、技術者倫理に反する事例を教えてください。

×「△です(数年前)」

○「△です(せいぜい2年以内)」

 →最近の事例ですので、数年前の事象に答えないように。ニュースを見ていない、情報感度が低い、と思われます。

 

Q.なぜ△△社では、技術者倫理に反する事例が起きてしまったと思いますか?その対策は?

×「意識が低いからだと思います」

○「△△社の技術者倫理が低く、公益より私益を優先したからだと思います。また、△△社には不正を防止する仕組みが機能していなかったからだと思います」

→推測でしか回答できないので、ある意味どのような回答でも正解です。真実ではなく、推測で物事を語っているだけなのですから。ただし、従業員個人の問題に落とし込まず、原因や対策に関しては、個人の観点と組織(あるいはシステム)の観点で述べるとよいでしょう。不正問題はたいていの場合、複合的な要因が重なって起こるものです。個人の意識だけで語るのは、視野が狭すぎですし、不十分な仮説です。

 

Q.コロナウイルスで社会の在り方が大きく変わりました。あなたは技術者としてどのようなことを感じましたか?

→もしかしたら、このような変化球が質問されるかもしれません。自分なりの技術を絡めた回答をできるように、準備しましょう。(あまりにも一般論すぎたり、他人事のように語ってはダメです。自分の言葉で語りましょう)

  

Q.技術士になった後の抱負を聞かせてください。

×「さらなる技術力の向上に努めたい」

「技術士会のネットワークを活用し、専門分野はもちろん他分野に関しても人脈や知見を増やしたいです。また、技術士であるという自覚と誇りをもって、継続的に研鑽を行います。この経験を生かし、社内で後進の指導にあたりたいです。」

→技術力の向上は、技術士にならなくてもできますし、技術士でなくても、技術者たるものすべからく技術力の向上を図らなければなりません。このように、”技術士でなくてもできること”を回答したら、0点。非論理的な思考をするアホだと思われるでしょう。また、”技術力の向上”というワードは技術士の世界には登場しません。口頭試験では、なるべく技術士の世界に登場するワードで発言しましょう。”技術力の向上”を技術士の世界に登場するワードに変換すると、”継続的な研鑽”となりますです。

 技術士のネットワーク(人脈)を活用するのは、技術士でないとできませんので良い回答ですよね。 

 

 技術士 口頭試験対策の第一歩 

 不合格になるための研究その① :口頭試験を受験する際の基本

 不合格になるための研究その②:口頭試験の想定質問と回答( PART 1/4)

 不合格になるための研究その③:口頭試験の想定質問と回答( PART 2/4)

 不合格になるための研究その④:口頭試験の想定質問と回答( PART 3/4)

 不合格になるための研究その⑤:口頭試験の想定質問と回答( PART 4/4)(本記事)