就職活動でアピールすべき6つのソフトスキル
仕事に必要なスキルには、大きくわけてハードスキルとソフトスキルがあります。ハードスキルとは、「定量的に評価しやすいスキル」のことです。一方、ソフトスキルとは、「定量的に評価しにくいスキル」のことです。
ハードスキルには、英会話能力、プログラミングスキル、財務会計の知識、などがあります。簡単に言うならば、「資格や検定があって容易に第三者が評価できる具体的な技能」がハードスキルであると思えばよいでしょう。ハードスキルは、基本的には学習によって身につけることができる「知識系」のスキルです。
ソフトスキルは、以下のとおりコミュニケーションやリーダーシップといったスキルです。これらは学習で身につけるというより、実際の業務経験を通して高めていく「経験系」のスキルです。就職活動では、ハードスキルだけでなく、ソフトスキルをアピールすることも大切です。特に、あなたがマネージャーの職位や外資系への転職を狙うのであれば、ソフトスキルのアピールを積極的に実施する必要があります。
1.コミュニケーション
よくある勘違いは、「コミュニケーション能力=誰とでも仲良くなること、初対面でも臆面なく会話できること」という認識。これはコミュニケーション能力ではありません。これは「コミュ力」に関して、大学生がよくしている勘違いです。
正しくは、「対面もしくは書面にて、関係者と正確な情報を効果的に授受できること」です。そのために大切なのは、1.「相手のことを把握する(立場や技術レベル、求めているものなど」、2.「5W1Hを明確にする(誰が何をいつまでにするのか、のように明確化する)」、3.「端的に話す(多く喋るほど、相手には伝わらないので注意)」です。
例えば、もしあなたが仕事上の関係者から、「それはいつまでにやればよいのですか?」などと聞かれたら、それはあなたのコミュニケーション能力が低いということです。「図表を使う」、「数値データを用いる」なども情報を効果的に授受するテクニックですから、これもコミュニケーション能力の一つ、と言えるでしょう。
2. リーダーシップ
「黙って俺についてこい、俺が全て決断する」というワンマン独裁型のリーダーシップではダメです。独裁型のリーダーシップがはびこる組織は、長期的には必ず破綻します。
みんなの意見や立場を尊重し、環境や能力なども配慮して、業務を調整するという民主的なリーダーシップをアピールしましょう。大切なのは、周囲をうまく巻き込んで先導しながら、チームや組織としてのパフォーマンスを最大化することです。
なお、リーダーの立場でなくても、リーダーシップは発揮できます。真っ先に手を上げて積極性を見せることです。平社員であっても、あなたが積極性を見せれば、周りはついていきます。周囲に指示を出すのがリーダーシップではなく、周囲を引っ張って先に進むのがリーダーシップなのです。日本語で言うならば、率先垂範というとこです。
3.マネジメント
マネジメントとは、いろいろなリソース(人、業者、物、予算、資材、情報など)を最適に配置することです。マネージャーの立場でなくても、マネジメントはできます。
マネジメントとリーダーシップの言葉の意味の違いに悩むことがありますが、マネジメントは「現在の状態」を最適化するためにリソースを配置するイメージなのに対して、リーダシップは「未来を良くするための行動」を実現するために周囲を引っ張っていく、そのようなイメージでしょうか。
4.問題解決
問題解決のプロセスは、次のとおりです。あなたの業務に、以下のフレームワークをあてはめて、回答しましょう。
- 問題が発生(パニックにならず、冷静に対処することが大切!)
- 情報収集(客観的事実"Fact"と主観的意見"Opinion"を混同しないように!)
- 仮説を立案(これがあなたの能力を差別化ところ!知識ではなく思考!)
- 解決策を提案(これがあなたの能力を差別化ところ!知識ではなく思考!)
- 実行&評価(解決で満足してはダメ。再発防止策やさらなる改善策を!)
あなたの能力を他人と差別化するのは、「仮説立案と解決策の提案」です。それ以外は、他人でもできますから、この部分が問題解決(Problem-Solving)で最重要なところ。
実際の面接では、「問題解決した結果として、実績はこうなった(売り上げが上がった、納期に間に合った、品質を担保できた、など)」という「実績アピール」も忘れずに。
5.チームワーク
周囲と協調し、コラボレーションする能力をアピールすること。実績としては、「自分の業績向上をアピールするのではなく、組織全体の業績を向上させたことをアピールすること」が大切です。個人よりも組織です。
6.熱意・積極性・責任感
もちろん、これらの「仕事に対する情熱」も大切。どれほど優秀なビジネスマンであっても、これらの情熱がなければ、誰かと一緒に仕事をすることは困難ですから。
以上、就職活動でアピールすべき6つのソフトスキルでした!